三平です。
ここ最近、タスク詐欺がめちゃくちゃ増えてきています。
「Cylmara(シルマラ)」というチャットアプリを使ったタスク副業詐欺もそうですが、話題になっています。


InstagramやTikTokをきっかけにLINEへ誘導され、最初は少額の報酬を受け取らせた後、出金や手数料の名目で高額な振込を繰り返し要求される…。そんな被害報告が後を絶ちません。
僕自身が被害に遭ったわけではありませんが、知恵袋やSNSで日々投稿される声を見ていると、「同じパターンで引っかかっている人がまじで多い」と感じるんです。
本記事では、Cylmaraアプリを使った詐欺の手口と特徴、そして実際に被害に遭った方々のリアルな証言をもとに、冷静に分析していきます。
今後、同様の案件に出くわしたときに、正しい判断ができるように!
なぜ「動画を見るだけで稼げる副業」が信じられてしまうのか?
Cylmaraのような詐欺アプリに騙されてしまう人の多くは、最初に“少額でも本当に報酬が受け取れた”という成功体験をしてしまっています。
たとえば──
- スクリーンショットを送るだけで500円がPayPayに送られた
- アプリ登録後、簡単なタスクで2,000円が振り込まれた
これを実際に体験すると、「あ、本当にもらえるんだ」「この副業、もしかしたら本物かも」と思ってしまうのも無理はありません。
詐欺グループもその“成功体験”をあえて与えて信頼させるという手口。
さらに、SNS広告が上手くできています。
「空いた時間にスマホで稼げる」
「動画を見て報酬GET」
「主婦・学生・副業初心者に大人気!」
このようなキャッチコピーと、キラキラした女性の画像やペットの写真などで「安心感」を演出し、心理的ハードルを下げてきます。
でもよーく考えてください。「もらえる理由の説明」が一切ないですよね??
YouTubeの広告クリック1回あたりの単価は 約0.1円〜0.5円程度。たとえ動画をフルで視聴しても、広告主が払うお金はほんのわずかです。



なのに、スクショを送っただけで数百円〜数千円?
その報酬はどこから出てるのか?
出所がわからないのに、どうでもいいタスクでお金がもらえるっておかしいと思うのが普通です。
目先のお金ではなく、「どうしてお金がもらえるのか」に目を向けましょう!
Cylmaraアプリの実態とは?運営者情報とアプリ構造の要注意ポイント


累計ダウンロード16なのに、5000+ってなんだろうな💦




運営者情報が不透明かつ信頼できない
運営者名は個人名「Rangga Brahma」とされ、会社名ではなく個人名である点が不審です。
メールアドレスはフリーのもので構成されており、実在性や信頼性が確認できません。
(例: [email protected] や [email protected])
拠点住所は「インドネシア」とされているだけで、詳細な所在地情報は不明です。
これだけ不透明な情報では、安心して参加できる副業とは程遠いといえますよね。
アプリ配信状況に重大な異常がある
iOS版がすでに非公開化されており、正常な健全アプリであればなかなか考えにくい状況です。
Android版のダウンロード数も非常に少なく(数千件程度)、普通の人気アプリと比較して不自然です。


レビューの質が怪しく、サクラの可能性
高評価レビューがあるものの、内容が抽象的で、複数アカウントから全く同じ文章で書かれている場合もあります。これらは印象操作を目的としたサクラ投稿と見なせます。


タスク詐欺の典型的構造を完全再現している
Cylmaraアプリに関して、公認の調査機関やFTCが指摘する「タスク詐欺のパターン」と完全に一致する構造が見られます。
- 少額報酬をまず受け取らせ、信頼感を醸成
- その後、「出金できない」「認証や手数料が必要」といった名目で次々に支払いを要求
- 振込先が個人名義、送金媒体が頻繁に変わる(銀行口座やPayPayなど)
- 最終的に出金できずに連絡が断たれる
…という流れです。



個人名義やフリーメールのみといった透明性のなさ、不自然なアプリ公開状況、サクラまがいのレビュー…全部、詐欺の手口と一致やね
被害者の声から学ぶ:Cylmara副業詐欺のリアルな口コミ
ヤフー知恵袋を始め、ネット上でもCylmara副業詐欺の口コミがあったので、紹介しておきます。
ほのぼのさん
2025/8/26 13:26
6回答
母親がcylmaraというサイトの副業で詐欺にあいました。3万振り込んで以下のミッションをクリアしたら倍でお金が戻ってくるとの事。 動画を見るだけでお金が入ってきたりもするみたいで怪しいからやめ時なって言ったんですが欲が出てしまったみたいで。 警察には被害届は出したのですが返金の可能性はあるのでしょうか?
こちらはある被害者の体験をまとめたものです。
- 「動画を見て報酬がもらえる」簡単副業としてCylmaraを紹介される。
- 登録後、500円程度の報酬を数回受け取り、信頼してしまう。
- 「高報酬タスク」に進むように勧められる。
- 最初はアプリ内の報酬(約25,000円)で対応できたが、次のタスクからは銀行振込が必要とされる。
- 銀行から42,000円を振り込む。
- しかし「手続きミス」「他ユーザーに損益が発生」と言われ、21万円の追加振込を強要。
- 支払わなければ「罰金が発生」「法的手続きに進む」と脅される。
- 指示通りにすれば39万円の利益が返ってくると提示。
- 被害者の不安と希望を利用した典型的な詐欺パターン。
ポイント | 内容 |
---|---|
返金されない現実 | 被害に遭っても返金は難しく、詐欺グループに了承や謝罪の意思はない |
計画的・巧妙な手口 | “返金されるかも”という期待を巧みに利用して金を巻き上げる構造 |
冷静な忠告が増えている | 「甘い期待は捨てろ」という声は、過去に苦い経験から来ている |
“お小遣い感覚”で始めて、結果的に数万円失った話、心に刺さります。
しかも『返金はまず無理』と断言されてしまう現実…。
詐欺師は“すぐ謝る”でも“取り戻してくれる”でもなく、“追加を奨めて逃げる”のが常套手段です。
実際に起こった声ほど、読む人の心に響く教訓はないので、この記事を読んで『あ、これ怪しいな』と感じる一歩になればと思います。




Cylmaraの手口から詐欺だと見抜くためのポイント
副業アプリ「Cylmara」は、一見すると誰でも稼げそうな魅力的な仕組みを見せてきます。でも、冷静に中身を見れば、詐欺の特徴がこれでもかと詰め込まれているんです。
ここでは、実際の手口から「これは明らかに怪しい」と判断すべきポイントを整理しておきます。
1. 最初に報酬を“少額だけ”渡して信用させる
詐欺グループの常套手段です。
最初は500円、1,000円などの報酬が本当にPayPayなどで受け取れる。
これで「この副業は本物かも…」と思わせて信用を得る。
でも、その後に来るのが本番の“入金要求”です。
2. アプリ内の収益だけでは対応できない“高額課題”
「稼ぐには次のVIPタスクに進んでください」
「今度は振込が必要になります」
「アプリの収益では対応できません」
というように、外部からの振込が必須になる課題を仕掛けてきます。
しかも、「〇〇万円を振り込めば、××万円が戻ってくる」とお得感を出してくる。
3. 振込ミスをでっち上げ、追加請求を迫る
被害者の口コミでよく見るのがこれ。
「手続きが間違っていた」
「他のメンバーに損害が出た」
「補填のために追加で21万円を」
これらはすべて嘘の脅し文句。実際に誰かが損した証拠なんて出てきません。
4. 罰金や法的手続きで不安を煽る
「本日中に払わないと罰金が発生」
「法的措置を取ります」
「このままだとあなたが訴えられる」
こう言ってくるのは、完全に詐欺師の心理操作です。
本物の企業や業者が、LINEチャットやアプリ内でこんなやりとりしません。
5. 運営者情報があいまいで実態が不明
- 運営者名は「Rangga Brahma」などの個人名(実在性不明)
- 所在地はインドネシア
- フリーメールの連絡先しかなく、企業情報も登録なし
これだけでもう、信頼できる事業者とは言えませんよね。
6. 振込先が毎回異なる・個人名義・PayPayなど
詐欺案件に多い特徴ですが、Cylmaraでも同様です。
- 振込先の銀行口座が毎回違う
- 名義が個人名義
- PayPayやLINE Payなどで送金を要求
これは、身元を隠すために口座を使い捨てている証拠です。


被害にあった場合の正しい対処法と相談窓口
Cylmaraのようなタスク詐欺でお金を振り込んでしまった、あるいは個人情報を渡してしまったという方へ──
ここでは、泣き寝入りしないためにすぐにできることを具体的にまとめました。
1. 入金してしまった方が今すぐやるべきこと
銀行やPayPayに連絡して口座凍結を依頼
振込先が判明している場合、被害届の受理番号と一緒に金融機関へ連絡することで、相手の口座を凍結できる可能性があります。
- 銀行振込なら → 振込先の銀行へ
- PayPayなどの電子決済なら → それぞれのカスタマーサポートへ
⚠️ この対応が早ければ早いほど、後続の被害者も防げます。
2. 詐欺と気づいたら警察へ相談
最寄りの警察署、もしくは「サイバー犯罪相談窓口」へ連絡し、
- 被害状況
- 振込履歴やLINEのやりとりのスクショ
- 詐欺と気づいた経緯
などを整理して提出しましょう。
サイバー犯罪相談窓口 一覧はこちら:
👉 https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/soudan.html
3. 消費生活センターに相談
国民生活センターまたは各自治体の消費生活センターでは、詐欺被害に関するアドバイスや対応方法を教えてくれます。
- 電話:188(いやや!と覚える)被害額が小さくても遠慮せずに相談を!
4. 振り込め詐欺救済法の申請も検討を
銀行口座への振込の場合は、「振り込め詐欺救済法」に基づき、凍結された口座の残高から返金される可能性もあります。
- 詳しくはこちら(各金融機関の該当ページまたは金融庁):
👉 https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/mado.html



氏名・電話番号・住所・口座番号などを渡してしまった場合でも、金銭被害がなければ今後の対策をしっかりすればいいんよ。
・不審なSMSや電話に注意
・二次被害(フィッシング・再勧誘)に備えて警戒
・不安な方は弁護士や法テラスにも相談
「悔しい」「バカだった」と自分を責めてる人もいるかもしれません。でも、それこそ相手の思うツボ。
被害に遭った人が悪いんじゃない、騙した奴が100%悪い。
金額の大小にかかわらず、まずは声を上げてください。泣き寝入りする必要なんか、どこにもありません。