


白川方明です。LINEで投資について直接アドバイスしています
そんなLINEが突然届いたら、あなたはどう感じますか?「え、本物?」と驚くかもしれません。
元日本銀行総裁の白川氏が、なぜ一般人にLINEで投資指導を?
そんなこと、少し考えればおかしいと分かるはずです。
しかし、現実には信じてしまう人がいます。
それだけ、この詐欺の仕組みは“うまく作られている”ということ。
今回取り上げるのは、チャールズ・シュワブという実在の証券会社の名前を悪用し、「高額な投資利益が得られる」とSNS広告で誘導し、LINEで巧妙に信頼を築いた上で、金銭を巻き上げていく手口。




最初は何も要求されず、優しく、丁寧に、そして“特別扱い”される。
でもその先に待っているのは、取り返しのつかない損失です。
同じような詐欺は、今も別の名前、別の人物になりすまして形を変えて広がっています。



「これは他人事ではない」そう感じながら、読み進んで欲しい
なぜ「チャールズ・シュワブ」や「白川方明」の名前に信じてしまうのか?
この詐欺が成立してしまう背景には、「知っている名前=信頼できる」という、非常に単純ながら強力な心理トリックがあります。
たとえば、「チャールズ・シュワブ」はアメリカでは非常に有名な証券会社ですし、「白川方明」は元日銀総裁という、日本経済を背負ってきた人物。
詐欺師は、この信頼性を逆手に取ります。
本物そっくりの偽サイトを作り、「チャールズ・シュワブの“機関投資家専用口座”を特別に開設できる」と誘ってきます。
一般人では通常アクセスできない“裏口”があるかのように思わせ、特別な投資機会を提供しているように見せかけるのです。
でも実際には、そんな特別な口座は存在しません。
僕の個人的な見解ですが、こうした詐欺は日本人の「権威あるものを信じやすい」という国民性を巧みに利用していると感じます。
あなたもこういう言葉に心当たりありませんか?
「大手だから大丈夫だと思った」
「有名企業の名前が出ていたから信じた」



そう、まさにそれが罠なんよ
LINEから始まる勧誘の流れとその特徴
この投資詐欺の恐ろしいところは、最初の入口がとても自然であるという点です。YouTubeやSNSに出てくる広告をきっかけに、気づいたらLINEのグループに入っている…
そんな流れが一般的です。
グループLINE → 個人LINE → なりすましアシスタント
多くの場合、最初は「資産運用無料セミナー」や「投資成功者のLINEに登録」といった広告から、軽い気持ちでLINEに登録します。
そこからの流れはこうです。
「プレミアム資産戦略講座」や「ベスト資産運用グループ」など、それっぽい名前がついている。
表向きは勉強会。配信される内容も一見まともで、相場情報などが語られる。
女性の名前が多く、「藤原柚希」「渡辺由紀代」「白川詩織」などの偽名を使っている。
非常に丁寧な対応で、敬語や専門用語を織り交ぜ、こちらに信頼を築かせてくる。
グループ内では「今日も〇〇万円稼げました!」というサクラたちの発言や画像が続々投稿され、雰囲気を煽ってくる。
「秘密保持のため、誰にも言わないでくださいね」と圧をかけてくるのも特徴。
ここまで来ると、多くの人は「怪しいかも?」と感じながらも、既に心理的に断りづらくなっている状態です。
僕の知人も実際、ここまで誘導されて「少額なら…」と投資を始めた一人です。
でも、一度でも振り込めば、もう終わり。そこから「出金には税金がかかります」と言われ、さらにお金を取られます。
「白川方明の助手」という肩書きに騙される理由
ここで忘れてはいけないのが、「白川方明」というネームバリューの力です。
元日銀総裁という立場の人が、まさかLINEで個別にアドバイスするわけがない──
そう思っていても、「まさか」「もしかしたら」という気持ちがほんの少しでも芽生えてしまうと、それが隙になります。
そしてアシスタントを名乗る人物たちは、その隙に丁寧な口調と専門的な話でグイグイ入ってきます。



これは、詐欺の初動で最も危険なフェーズなんよ


「税金を払えば出金できる」は真っ赤な嘘
ここが、この詐欺の最終トラップです。
なたが信じて投資を始め、利益が出ているように見せかけられたあと、「出金できますよ。でもその前に“税金”を払ってください」と言われます。
一見、もっともらしい話に聞こえますよね。でも、それが最大の罠です。
税金という名目でさらに金銭を搾取
「税金を支払わなければ、口座が凍結されて出金できません」
「あなたの利益は100万円です。税率20%なので20万円を事前に振り込んでください」
このように、あたかもルールに則った手続きであるかのように説明されます。
しかも、画面上では本当に出金できそうな口座の表示や、架空のチャールズ・シュワブのログイン画面が表示されていたりもします。
しかし──
どれもすべて偽物です。
実際に支払った「税金」は、あなたの利益に対するものでもなんでもなく、詐欺師の懐に直接入っているだけです。
支払っても永遠に引き出せない「無限ループ」
さらに悪質なのは、税金を支払っても出金されない場合がほとんどだという点。
その後も、
「為替調整手数料が必要です」
「資金移動認証を受けてください」
「アメリカの金融庁との手続きが未完了です」
など、次々と別の名目でお金を要求され続けます。
ここでやっと、「あれ?おかしいぞ」と気づいても、既に多額の金銭を失ってしまっているケースが後を絶ちません。
僕が見た被害者の中には、最初の5万円だけ振り込んだつもりが、気づけばトータルで数十万円以上、支払ってしまっていた人もいました。
人は、一度お金を出してしまうと「今やめたら損になる」「ここで辞めたら意味がない」と考えてしまうものです。
この心理を逆手に取って、詐欺師は何度でもあなたから金を引き出そうとします。




チャールズ・シュワブの偽サイト事例と実際のURL
ここまで読んできたあなたなら、もう「これは詐欺だ」と気づいているはずです。
でも、詐欺師たちはさらに巧妙に、「偽サイト」を使って、あたかも本物の証券口座を操作しているかのような演出を行うんです。
その代表例が、「チャールズ・シュワブ」を装った偽サイトです。
chswab.ccやschwabgied.topなど実際に確認されたドメイン
僕が実際に調査した中で、次のような詐欺に使われているURLが確認されています。
パソコンでのスクショですが、ひじょーに汚くて雑なサイトの作りをしています👇






こちらが本物のチャールズ・シュワブ社のサイトロゴ。


詐欺サイトとの見分け方は以下を参考にするといいです。
チェック項目 | 本物の特徴 | 偽サイトの特徴 |
---|---|---|
ドメインURL | schwab.com | chswab.cc , schwabgied.top など |
常時SSL化 | HTTPS(鍵マークあり) | HTTPSでも偽装可能。URLに違和感あり |
日本語ページの質 | 正確な翻訳・自然な文章 | 機械翻訳のような不自然な日本語 |
ログイン画面 | 二段階認証や正規の案内 | メールアドレスとパスワード入力のみ |
問い合わせ先 | 米国の公式連絡先 | 日本語対応LINEやメールのみ |
詐欺師は、こうした偽サイトを使って「運用中の口座」を演出し、架空の利益や残高を見せてきます。
その画面を信じてしまうと、そこから金銭を巻き上げられる一方です。
次は、この詐欺に実際に巻き込まれた人たちの共通点と、なぜ騙されてしまったのかを深掘りします。
チャールズ・シュワブ社と白川方明の名前を使う詐欺の被害に遭った人の特徴と共通点
投資詐欺の被害に遭った人を見ていると、ある明確な共通点が浮かび上がります。
「初心者」「LINE広告経由」「無料プレゼントで安心」
この詐欺の入り口は、ごく普通の人にとって非常に“入りやすい”ように設計されています。
投資初心者
投資に詳しくない人ほど、「プロが教えてくれるなら」と信用しやすい傾向があります。
LINE広告から登録
SNSやYouTubeに表示された「有名人が教える無料講座」などの広告を見て、軽い気持ちで登録。
→ 実際には、巧妙に誘導されたグループLINEが待っています。
最初にプレゼントをもらって安心する
折りたたみ傘やスタバのドリンクチケットなどをもらい、「ちゃんとした団体かも」と錯覚。
→ これは心理的に“信頼”を買う手法の一つです。
なぜ簡単に信じてしまうのか?心理的な仕組み
この詐欺は、次のような人間の心理を徹底的に利用しています。
- 「自分だけが選ばれた」感覚
→ 特別感や優越感を与えることで、正常な判断を鈍らせます。 - 「損したくない」心理
→ 一度お金を払ってしまうと、引き返せなくなる心理(コンコルド効果)。 - 「有名人が関わっている」という錯覚
→ 白川方明という名前により、「この話は信頼できる」と思い込んでしまう。 - 周りの声に惑わされる
→ グループ内の“サクラ”たちが「大儲けした」「マイホーム買えた」などと発言し、空気をつくっていく。



実際に、僕の元にも「最初は怪しいと思ってたけど、LINEでやり取りするうちに信じてしまった」という相談が何件も寄せられとる
詐欺師たちは、あなたの疑いの心を一つずつ潰していき、最終的にお金を出させるように巧みに誘導してきます。
被害多い!?ヤフー知恵袋でもチャールズ・シュワブ社と白川方明の名前無断利用詐欺の口コミが沢山みつかる
探すと出てきますが、ここでいくつか紹介しておきます。
証券口座「チャールズシュワブ」について質問です。 YouTubeから、興味本位でLINE登録してしまい、気づいたら、なぜかグループLINEに入っていました。 専門家らしき人のお話がいろいろあったうち、昨日弟と口座開設の案内が来ました。 「チャールズ・シュワブ は日本市場の口座開設のため、現在口座開設が無料です。 今は申し込みをするだけで、プラン開始時にお知らせしますので、まずはお申し込みください。」 これって詐欺でしょうか?どんどんLINEの友達が増え、いろんな人が勧誘してきます。
チャールズシュワブ投資詐欺について質問です。 グループラインからの勧誘で、チャールズシュワブ機関投資家口座利用を募り、株が割安で買えて儲かる、ipo株も安く買えると言われて、他人口座へ振込指示があります。資産を引き出そうとすると、税金を払わないと口座凍結されて引出しが出来ません。税金を払えば引出しできるでしょうか? こんな被害者は多数いるのですか?
白川方明さんのSNSの広告から、LINEから、チャールズ・シュワブの国際機関投資口座を使えるというグループLINEに誘導されました。グループLINEでは、たくさんの投資に関する情報を提供してもらっています。そして、ベスト資産運用投資家コンテストで白川さんが1位を獲得したとの発表。
本コンテストでは、上位3名にチャールズ・シュワブより運用資金が提供されることになっています。ということで、以下の1位の金額を白川さんは手に入れることができたようです。 1位:500億円 2位:300億円 3位:100億円 そして、グループLINEのメンバーには、冒頭に書いた国際機関投資口座を使えるとのこと。
これは他に漏らしてはいけないということですが、今はいくら投資できますかと問われています。私は投資に関しては素人ですので言われるがままに進めようとしているのですが、ふとこれは詐欺ではないのかと心配になり、色々と調べている最中です。
そんな中コンテストの順位が別のサイトで知ることに。そこでは白川さんは4位となっていました。1位と聞いていたので、どちらが本当なのか?有名な方ですので信用したいと思っていますが、もしかしたらなりすましのような形では無いのかなと言う不安も持っています。個人情報を渡してしまったので心配になっています。
LINEの株、FX系のグループLINEから 個人LINEにいき 白川方明さんの助手と名乗る女性とやり取りをしています プレミアム資産戦略講座というものを薦められています これは詐欺ですか? 数人の方と同じようなやり取りをしており グループLINEにて毎日 白川方明さんに投票したスクショを送信、チェックインの連絡をおこない、その日数に応じてプレゼントが貰えるみたいで。 初回に折り畳み傘とスタバのドリンクチケットをいただきました 個人情報の入力(氏名、住所、電話番号)もしました 怪しいですか?
渡辺由紀代
藤森智樹
藤原柚希
鈴木えみ
白川詩織
今すぐ取るべき行動と相談先
もしあなたがすでにLINEグループに参加していたり、個人情報を入力してしまったり、お金を振り込んでしまった場合──一刻も早い対応が必要です。
ここでは、今すぐにできる具体的な対処法と、相談できる機関をまとめます。
LINEのブロック、グループからの脱退
まず最初にやるべきことはこれです。
- 詐欺グループのLINEアカウントをブロック
- LINEグループから即脱退
- やり取りのスクリーンショットは保存
詐欺師たちはしつこく連絡を続けてきます。返事をすればするほど、相手はあなたを“狙いやすい人”と判断します。
一切返信せず、即ブロックしてください。
証拠になるやり取りは、必ず残しておくこと。これは後述の相談時に重要になります。
警察・国民生活センター・金融庁への連絡
すでに被害に遭っている、もしくは不安がある場合は、次のような機関に早めに相談してください。
機関名 | 内容 | 連絡先・リンク |
---|---|---|
消費者ホットライン | 詐欺被害に関する総合相談 | 📞188(最寄りの消費生活センターへ) |
警察(サイバー犯罪窓口) | 詐欺の被害届け、情報提供 | 最寄りの警察署へ直接相談 |
金融庁 | 無登録業者・投資詐欺への注意喚起 | https://www.fsa.go.jp/ |
日本証券業協会 | 証券詐欺に関する相談・警告 | https://www.jsda.or.jp/ |
※お住まいの地域によっては、弁護士会の無料相談なども利用可能です。
すでに個人情報を渡してしまった場合の対応
クレジットカード情報を渡してしまった場合は、即座にカード会社に連絡し、停止または再発行の手続きをしてください。
銀行口座情報を渡してしまった場合は、不正送金に備えて、口座の利用制限を検討します。
身分証の画像などを送った場合は、なりすましリスクがあるため、消費生活センターや警察に相談し、今後の対策を聞きましょう。
儲け話より「常識」を信じる勇気を持とう
「誰でも簡単に儲かる」「元本保証」「有名人が直接教えてくれる」──
一見魅力的な言葉ですが、冷静に考えればおかしいと分かるはずなんです。
でも、詐欺の怖さは、その“おかしさ”に気づけなくなる状況を作ってくることにあります。
詐欺師たちは、あなたが一番不安を感じている「お金」「将来」「仕事」の部分に優しく寄り添い、偽の安心を与えながら、ゆっくりと財布を開かせてきます。
僕の個人的な見解ですが、ネット副業をやるなら、まずは「誰にでも当てはまる情報」ではなく、「自分で調べ、検証できる情報」を軸にした方がいいと思います。
ネット詐欺の手口は日々進化しています。
そして、被害に遭ってしまったとしても、全額が補償されるとは限りません。
自分の資産は、自分で守るしかない。これは投資だけでなく、あらゆるネットビジネスに共通する大原則です。



だからこそ、最初に大切なのは怪しい話には乗らないことではなく、
「疑って調べる力」「断る勇気」を持つことだと、僕は思うっちゃ。